sanaka 好転する衣服(Clothing for a turnaround)
2023年8月24日(木)- 8月27日(日)
11:00 – 18:00(最終日15:00まで)
@クスナミキ・ギャラリー
全日程在廊予定
観覧無料
好転する衣服(Clothing for a turnaround)
海が熱を帯びて、水蒸気。
小さな水滴が氷と化し、集積して次第に大きくなって落下する過程で、雨と成る。
山の地面を下り収束する水は、川となって海へ。
この当然の連鎖が何処かで歪み、乾いた川が現れる。
それは文化も同じ原理と見立てた。
民族服のつづきをつくるファッションブランドsanakaは九州各地で展示を重ね、宮崎での開催は三度目となる今回。「好転する衣服」をテーマに展示販売、オーダーやメンテナンス、解くワークショップを開催する。
多くの人達が似た状況にある。それは祖父母が身に纏っていた着物やしつけ糸がついたままの着物が箪笥で眠り続けていること。日本文化は残っては欲しいけれど、日常的にはなりづらい衣服としての着物を捉え直し、現代の生活様式や時代性を踏まえながら、手で布を織っていたプリミティブな営みとも繋がるような衣服をつくる。それらは型紙を使わず、長さを合わせるときのみ最低限で鋏を入れて、解けば全て四角い布に戻る。それはライフステージの変化や未来に向けた約束を備えた衣服である。
最中(sanaka)は、鹿児島を拠点に九州各地を巡回して「new shape for fabric succession(布を伝承するための新しい形)」と云うコンセプトを掲げ、衣服の新しい形を考案する二人組(佐藤孝洋・佐藤友佳子)。佐藤孝洋は染めや織りの現場を経て、佐藤友佳子はファッションブランドでの経験を経て、日本の民族服「着物」の続きをつくる活動を行う。衣服と展示空間からひとりひとりの生活と衣服の間を問う。
過去の展示
2020.8-10 雨展 巡業(長島・霧島・名古屋・鹿児島市)
2021.5 いとをかし展(鹿児島/レトロフトmuseo)
2022.11 解衣快喜々展(宮崎/はなうた活版堂)
2023.5 好転する衣服(福岡/art space tetra)…and more
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
主催:sanaka