Juno Mizobuchi 歩く鳥の視界
2023年4月22日(土)- 30日(日)
11:00〜17:00
作家在廊日:4月22日(土)23日(日)
定休日:4月25日(火)
@クスナミキ・ギャラリー
観覧無料
今年はじめてのクスナミキ・ギャラリーの企画展として、Juno Mizobuchi氏の個展を開催いたします。
歩く鳥の視界(View of a walking bird)
俯瞰とは、高所から見下ろすことである。
そこから見えるのは、視界からはみ出るほどの世界。
風景について、私は言葉でかいてみた。
風景とは、これまでの記憶、過去から現在というスパン、個々人がもつ世界観そのもの。
風景とは、モノであり私たちの対象物、トリミングされた、例えば作品。
風景とは、誰も見ることのできない俯瞰した世界、モノの配置。
これまでのシリーズでは「モノ」と「風景」との距離を近づいたり、離れたりするように制作をしてきた。
そして私は今までよりもっと遠く離れ、広範囲な世界を描こうと考えた。
広範囲で世界を捉えるというのは不思議なことに、自ずと俯瞰的な視点に到ることに気がついた。
ただ私は出来上がったそれを見つめていると、星空のようにも感じた。
同時に思い出されたのは、私が初めて正面から夜空の月と対峙したときだ。
あの時に感じたのは、1つのとても丸いイシと、自分自身という存在だった。
あれを美しいと感じた私は、自分のもつ風景を通して月を見ていた。
上空にあり続ける星や月を見ることは、私の描きたい「モノの見方」と同じだ。
彼らは誰も拒むことはなく、平等に対象物としてあり続けている。
誰も見ることのできない俯瞰の風景は、夜空を見上げるという行為とつながっている。
地上から俯瞰する。地上にある世界観という自分を通りまた視点は空へと昇っていく。
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Juno Mizobuchi
1992年香川県生まれ。京都精華大学デザイン学部卒業。
絵画作品を制作する。展示、アートワークの提供、壁画の制作などを行う。
イメージの風景をモノ(物)へと平面上で物質化させるというコンセプトのもと制作する。
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暖かな春の風が気持ちの良い季節になりました。
春はエネルギー溢れる季節ですね。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
主催:クスナミキ・ギャラリー