市原明華展 ー佇むー | レポート #2
期 間:2022年5月19日(木)- 5月22日(日)
時 間:10:00 – 18:00
定休日:会期中無休
作家在廊:全日程
入場料:無料
場 所:クスナミキ・ギャラリー
主 催:クスナミキ・ギャラリー
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『市原明華展 ー佇むー』のレポートの続きです。 レポート #1
今回は展示に合わせて、コラボやトークイベントの企画をしました。
クスナミキ・ギャラリーのお向かいにある La Rossa ロッサ焙煎所さんのご協力を得て、本展会期中の三日間、オリジナルブレンドコーヒー《明華ブレンド》(Hot / Ice)を La Rossa ロッサ焙煎所のメニューに加えていただきました。ロッサ焙煎所は、宮崎で人気のロッサコーヒーの焙煎所で、コーヒーのテイクアウトや豆の販売もされています。
オーナーの宮本さんにコラボのご相談をしたところ、快く引き受けてくださり、初夏の気候にピッタリの爽やかなフレーバーをブレンドしてくださいました。
多くの方が展示を観た後に飲んで行ってくださり大変好評いただいた為、途中でコーヒー豆がなくなりそう!と慌てて焙煎する一幕もあったそう。この楠並木通りにこういった散策としての人の流れが出来るとステキだなと思います。
また、《明華ブレンド》のコーヒー粉とドリップパックをクスナミキ・ギャラリーでも数量限定で販売しました。こちらも初日でほとんど売れてしまった程ご好評いただき、急遽商品を補充していただきました。最終日には用意したラベルシールもなくなってしまい、市原明華さんがご自身の篆刻印を押してパッケージ作りを。こんなことを展示中にやることになるとは思ってもみなかったでしょう。
予想を上回る反響に驚き、嬉しいチャレンジとなったことに感謝しています。3日間フル回転でご尽力いただいたロッサ焙煎所の皆さんのおかげで、本展がより一層充実したものになりました。
そして、本展オリジナルアイテムをご紹介。
クリアファイル、ぽち袋(2種類)、ポスター(A2サイズ) の3点をクスナミキ・ギャラリーにて販売しました。作品を身近に置いて気軽に楽しんでもらえたら、と市原さんと企画したオリジナルアイテムです。
市原さんの教室の生徒さんたちがとても大事そうにクリアファイルを持って帰られるのが印象的でした。小学生の女の子が学校で使いたいとお母さんにおねだりしている姿も微笑ましく、宿題を入れるファイルにこれを使っている様子を想像すると格好良すぎて感動しました。
『面壁』のビジュアルイメージは、クスナミキ・ギャラリーでカメラマンの林 成志さんに撮影していただきました。素晴らしいアートワークとなったこと、とても感謝しています。
さらに本展最終日には、書家 市原明華と漆工芸作家 宮城壮一郎氏のトークイベントを開催しました。
[市原明華展|特別トークイベント]
市原明華 × 宮城壮一郎『作品解説と[道具]についての話』
2022年5月22日(日)11:00〜12:00
場所:クスナミキ・ギャラリー
最終日の日曜日、よく晴れた気持ちの良い日になりました。
たくさんの方が会場にお越しくださり、立ち見の方も。
良い作品制作に欠かせない道具について、お二人がどんな道具を使っていらっしゃるか、道具に対してどんなこだわりがあるかお話いただきました。
書と漆工芸の共通点は、中国から伝わった文化であることと材料や道具に自然由来の素材を使うことでしょうか。その自然由来の素材が近年では数が減ってしまったり採れなくなったりして道具を作るのもままならない状況に追い込まれてきているとのこと。限りある資源を大事に大事に使っているのだそうです。自然由来から人工素材へ置き換えることはできるのか、というご質問がありました。お二人とも別の素材を模索し、チャレンジは続けているが、なかなか難しいとおっしゃられていました。
良い素材があって、道具を作る職人がいて、それを使って作る作家がいて、この世に心を潤す作品が生み出されているのですね。
クスナミキ・ギャラリーではじめて企画したトークイベントだった為、準備などにバタバタしてしまい反省点も多々ありましたが、お二人の専門性の高い分野の貴重なお話を伺えたとても充実した時間となりました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
市原明華さんは、準備期間がタイトな無茶なお願いにも拘わらず快く引き受けてくださり、『佇む』に当ギャラリーへの思いも込めてくださいました。それだけではなく、企画やDM配りまで一緒にやってくださり、気さくでアイデア豊富な市原さんにたくさん引っ張っていただきながら多くの時間を共に過ごすことができ、刺激的で笑いに溢れた素晴らしい経験をさせていただきました。心より感謝いたします。
ロッサコーヒー 宮本さん、宮城さん
DMを置かせていただいた店舗の皆さま、その他多くの方々に支えていただき、本展が無事に終えられたことに感謝しております。ありがとうございました。
photo : Seishi Lin
graphic design : Scenery of Design